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Album 『揺れる光ない海の底』

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mora
レコチョク

【収録曲&試聴】

信じているというよりも
信じていたという言葉の方が
こんなにも 重いのはなぜでしょう

1人の人と別れたのに
3人一気に失ったみたい
恋人で 親友で 兄弟だった
こんなにあっけなく壊れてしまう

土曜日の新聞が届く音に
驚いてコップを落とした
それでも 割れないプラスチックに
あたしも こんなものかと思った

Amika Album『揺れる光ない海の底』「朝方」より

あたしの世界と あなたの世界を
つなげてしまいたいと 思うくらい
どうしようもなく惹かれたなら
あたしは川に橋を渡らせて
あなたの世界につながる道を
時間がかかっても 作るでしょう

こころがこの指の隙間から
そうっと逃げていかないように
寄りかからずにそばにいて
あなたのこと 見ていたい

Amika Album『揺れる光ない海の底』「世界」より

たとえばあたしが 今死んでしまったなら
あなたにはとても 悲しんでほしい
そのあとしばらくは 何にも手につかないで
あたしのためだけに 過ごしていてほしい

Amika Album『揺れる光ない海の底』「How Can I Say」より

あたしはいつでも 自分だけ大事にしてたけど
あの人を それでも失いたくはなかったの
もう二度と 大切な人と別れたくない
もう誰も いなくならないでほしい

Amika Album『揺れる光ない海の底』「揺れる光ない海の底」より

考えずにページをめくるこの指先も
よくできたカメラのように動くこの目も
時々自分のものかどうかわからなくなる
だけど他の誰のものでもない

この薄い皮の下には血が流れていて
図鑑で見た通りに絶えず動いてる
まるで体と頭に心はふたつあるように
壊れるまで続くことを知ってる

悲しみはいつか麻痺していくことを
悲しみの中でもわかるように

自信がない日も見失うときもいつでも
磁石が指すように 求める場所にはたどり着ける
ふたつの心でいつも 強く願うなら

Amika Album『揺れる光ない海の底』「ふたつのこころ」より

12時前 ナンが食べたくて
この際辛口食べてみる
辛くて目がうるんでも
誰も気にしない あの席で

教えてくれたあの店には
明日からはもう行かない
夜は彼女と いつも来てると
その言葉が耳に張り付いてうるさい

混みすぎたら 僕たちが困るから
誰にも教えてないと言ってたのに

Amika Album『揺れる光ない海の底』「ナンを食べにいく」より

ビールはうまいとあなたは言う
とりあえずビール」と席に着いて言う
まずは乾杯 何に乾杯?
久しぶりに会えたこと

泡に口つけ 喉開けて飲む
それを見ながら ひと口だけ飲む
苦くない? 苦くないよ
苦いのは あたしだけか

いつの間にか 話しながらも
本腰入れて あたしは食べてる
変わってないな 変わってないよ
ただ髪を 切っただけ

忘れたふりをして 話を続ける
それが優しさと言うなら
受けて立とうと 今決めたから
あなた引いた その線には
あたしはもう 触れずにいよう

Amika Album『揺れる光ない海の底』「ビール」より

夏に買いだめた花火の袋
あれからずっと ベッドの下で
約束の12月を待っていた

満月にかかる雲の流れが
いつの間にか 速くなって
冷たい風が耳の後ろにも 吹いてくる

くじ引きみたいに 取り出した
小さくなってく 線香花火
すぐに火がくすぶり 消えてしまう
短いからきれいなんてさみしい

秋を飛び越えた花火が
夏をもう一度呼び戻してくれるなら
最後の火花が落ちてく時に
悲しがるふたりなのに

Amika Album『揺れる光ない海の底』「花火」より

あと少し 半年もすれば
あの家はもう消えてしまうの
脱皮したあと残る抜け殻が
風に飛ばされてしまうみたいに

ねぇ、ひとつも寂しさを覚えないままで
あたしたちは 笑っていられるとおもう?

家から離れていくこの車で
前を向いている あなたを見ていた
ドナドナって歌に出てくる牛は
戻る場所がないことを知っていた?

Amika Album『揺れる光ない海の底』「住宅」より

白い壁紙の部屋に住んでいる
たまに世間から切り離される
あなたがいなくなった時のために
避難訓練をしているみたい

酔って電話してきたあなたは
その時にしか言えないことを
好き放題言って 眠ったけれど
あたしはあれから 眠れないまま

だけど

Amika Album『揺れる光ない海の底』「1日」より

ふと目覚めた その時から
悲しいと思う朝は
あなたが夢の中に
出てきて いた気がする

横に寝転がる 鼻と目の間
水たまりできて 目が覚めた
もう一度だけ 会いたくて
追いかけるように 眠るけど

Amika Album『揺れる光ない海の底』「手を振る朝」より

Album 『会えないことになった日』

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【収録曲&試聴】

オレンジのリップクリームつけた
甘い匂いがうれしくて
たとえば果物えらぶとき
甘そうなやつを手に取るでしょう?

あなたもどうか 私を取って

Amika Album『会えないことになった日』「オレンジの匂い」より

あなたいなくても 私はどこにでも行ける
食べることも 笑うこともできる
あなたがいなくても

考えないでいようと
大きく息を吸い込んだ
けど息を吐く時にはすでに
あなたのことを考えてた

だけど 友達に話してみたとしても
あなたじゃないから意味がないのよ

Amika Album『会えないことになった日』「ランチ後」より

一体いつ この胸に
あなたは種を植えたのだろう
肺と肺の 隙間を伝って
この気持ちの芽が出てきてしまう

あたしをこんなにも喜ばせたり
怒らせる人は あなたしかいない

情よりも愛が いつまでも強くありますように
気が遠のくほど 続く空と地
これ以上はないと思える時も
まだ上がある もっと深くなる

Amika Album『会えないことになった日』「愛情」より

ずっと あなたを見ていたくて
でも それだけでいいなんて言えなくて
苦し紛れに 離れてみても
こころは「変われない」と言うだけ

Amika Album『会えないことになった日』「一枚のガム」より

残しながら消しながら 音よりも速く
味方じゃなく 敵でもなく 時間は過ぎていく
誰かの10%の中に溶けて
記憶のあたしは 今でも笑う

あなたが生きている限り その中で
あたしは死ぬことがないのに

Amika Album『会えないことになった日』「90%」より

あんな言い返し方しか できなくて

でも人がつけた傷は人にしか 治せない
戻らなきゃ
逃げられても 逃れられない
土砂降りの雨の中 走る

Amika Album『会えないことになった日』「自転車」より

目だけが本当の あたしを語るなら
彼が好きなのは 女の子そのもの
きっと あたしではないのよ

彼は その目が嫌いだと言う

Amika Album『会えないことになった日』「目」より

雨音が拍手のように 聴こえる
ありがとうを交わせたなら
暖かな 明かりが当たる

Amika Album『会えないことになった日』「ラストデイ」より

そうだ どこか遠くに行こう
ここには長く居過ぎてしまったわ
小さな窓から このベランダを
見下ろせば懐かしく思えるのに

飛行機はもう 建物の上に
まわり込んで ここから見えなくなる

そう どこにでも行ける

Amika Album『会えないことになった日』「午後」より

ここがあたしが育ったところ
あの学校にいやいや通ってた
裏山に小鳥のお墓があるの
小さくてつまらない話ばかりだけど
この小さなことで あたしはできてる
全部見ていて 知っていて そして

もう一度 あたしを見て
ずっと一緒にいたみたいでしょう
もしもあたしを傷つける時には
どうか目を 逸らさないでいて

Amika Album『会えないことになった日』「午後」より

あなたの語尾が優しく下がる
全ての神経が耳に集まる
受話器につかまって話してると
沖に浮かぶ浮き輪かと思うほど

2人が眠くなるまで このまま
話していましょう
話が途切れても 繋がっているだけで
もう足りているから

Amika Album『会えないことになった日』「このまま」より

レビュー

『言葉に動いた自分』
例えば友達と話したり、あるいは本を読んだりしている時、不思議なくらい自分と相手が同じことを考えていて、自分では言葉に出来なかった感覚を相手が言葉で表現しているのに驚くことがある。
相手と感覚を共有できると、途端に電気が通ったように言葉が通じるようになる。
そして、コミュニケーションが始まる。

Amikaの詞からはそれと同じような感覚を受ける。
彼女がどんな人で、どんな過去があって、今は何を考えているかわからなくても、この詞があれば、それで十分だと感じる。

たとえ一緒に食事をして話し込んでも、こんなふうにコミュニケーションがとれることはないと思う。
歌を通して接している限り、私も彼女も、ごまかしたり愛想笑いをしたりしない。自分の感じていることと同じことを考えている人がいて、自分には出来ない方法で形にしていて、私がそれに反応する。
それで十分だし、そういうのが好きだ。
独りよがりな理解だといわれればそれまでかもしれないが、実際に会ったからといってそれ以上の理解ができるとは思えない。

彼女の詞は、日常的にしろ、非日常的にしろ、恋をすれば誰でも囚われる
ありきたりな想いを歌っているに過ぎない。

しかし、決して陳腐なものにはなっていない。
それどころか、彼女という容器を通してろ過することによって、ありきたりな想いでさえも決して他と混ざることのない空気を作り上げている。

普遍であることと独創であることは決して相反するものではない。
そのことをごくシンプルに証明している。
まず気持ちがあって言葉が組み立てられる。

言葉を口にすると自然に抑揚が出てきて、より人に伝わりやすくなるためにメロディーが生まれる。
Amikaの歌はそんな歌だ。
だから聴き終えて残るのは言葉とその響き、そして言葉に動いた自分である。

Amika アルバム『揺れる光ない海の底』レビュー記事『言葉に動いた自分』関口美意
聴いてくれてありがとう
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