型紙も既存の立体マスクからアバウトに切り取ったもので、マチ針も使わず、ガーゼかさらしなど、適当な布があればすぐ作れます。
取り替えできるマスク用不織布フィルターを入れたり、テュッシュなどを入れてフィルター代わりにしたりできるポケットもついています。
鼻ワイヤーを入れてフィット感を上げられるポケットも。
アバウトな作り方なのでプロの方から見ると不手際が目立つかもしれませんが、
枚数作ってみると慣れるかもしれません。
簡単マスクの作り方
わかりやすいように、とりあえずさらしで作ってみました。
型紙不要 立体マスク1枚あれば型として使えます
さらしを2枚重ねて、2つに折った既存の立体マスクより上下ひと回り(1cmくらい)大きめにカットします。
もし手元に立体マスクが1枚もなければ、横顔のカーブに沿って、下の写真の形に切ってみてください。
ポイントは「目の下から顎の下まで覆うようにすること」くらいでしょうか。
少し大きめにするのがコツです。
これを2組作ってください。
1組目は表側、2組目は耳側(写真でいうと左側)を1cmほど短くカットして。
そして2組とも口に当たるカーブ部分を写真のように縫っていきましょう。
上が鼻側、下があご部分です。
カーブの角度が違うのがわかりますでしょうか。
マスキングテープやシールで小さく目印をつけておくと良いかもしれません。
次は2枚に重なった布を、鼻部分を上にした状態で開き、写真のように左に倒して、さっき縫った部分から1mmくらい左を開きながら縫っていきます。
こうすることで、装着した時にゴツゴツしなくなります。
縫えたらこんな感じになります。(これがマスクの裏側になります)
これを2組作ります。
耳側を1cm短くした2組目、裏布用に作ったものの両端を折り返して縫います。
わかるかな。伝わってるかな。
説明が下手ですみません。
表布はまだ両端を縫っていませんよ。裏布だけね。
広げるとこんな感じになります。
今度は表布と裏布を、表になる側を合わせるように重ねて、
上下を縫い合わせていきます。
上下1cmくらいかな。こんな感じです。
ここまで縫ってみたところを広げると、こんな形になります。
ひっくり返して仕上げましょう
左右からゆっくりやさしく布をひっくり返して、
角を丁寧に出していきます。
ちょっとそれらしくなってきたと思いませんか?
ここから仕上げです。
上の写真のマスクの左右が、切りっぱなしになっているのがわかりますか?
ここをひとつ織り込んで軽く縫っていきます。
ひとつふたつ、と織り込んでみます。こんな感じです。
織り込んだら、ひもが入りやすいように裏ポケット側を縫っていきます。
縫い始めと終わりは必ず返し縫いで。
縫えたらこんな感じになります。
鼻ワイヤーを入れるポケットを作ります
鼻ワイヤーポケットの作り方はこれまた簡単です。
マスクの上部1cmくらいのところの真ん中部分5-6cm縫うだけ。
ワイヤーの出し入れがあるため、返し縫いは必須ですが簡単ですね。
できあがりはこんな感じ
全ての工程を縫い終わると、表側はこんな感じになります。
耳にかける紐について
紐はマスクについている紐を流用しても良いかもしれませんが、
洗濯に弱いかもしれません。
ヘアゴムでも良いかもしれませんが、耳の裏が痛くなる人もいそうです。
当て布をつけるのもゴツゴツしそう。
なので私は、帽子用のひもを使用しました。
ヘアピンなどを使って紐を通して、耳の大きさと合わせて一度結びます。
ペンなどで結び目あたりを目印つけてほどいてカットして、
その目印を重ねるようにして帽子のひもを縫って、縫い目をマスクの中に入れてしまえば目立ちません。ごつごつもしません。
最後に、もう1本黒い髪ゴムのようなものを1本左右の穴に通して、耳かけではなく頭の後ろにかける(か結ぶ)ようにすると、さらにフィット感が増してぴったり装着できそうです。
中にフィルターを入れることを想定して作っているので薄めですが、
ガーゼを重ねて作ったり、間にフィルターを挟んだりすると良いでしょう。
仕事や買物に行かなくてはいけない大人にも、
学校や塾に通わなくてはいけない子供達にも、
花粉症の方にも咳喘息の方にも、
少しでも役立てばうれしいです。
追記:お手入れについて
布マスクのお手入れ方法についてですが、
家に帰ってきて手洗いうがいのあと、一緒にマスクも洗ってしまいます。
そうして洗って水分を絞るか脱水してから、高温でアイロンを当てます。
特に心配な日は、白い布ならハイターなどを使っても良いかもしれません。
(洗剤メーカーのサイトで紹介されていた方法です)
家族が多い場合は一気に洗って一気に絞って、
一気にアイロンがけしてしまうと良いかもしれませんね。
マスクの中に入れていたフィルターは、洗うとフィルター機能が鈍ってしまうことがあるそうなので、毎回替えるようにしましょう。
みなさん、季節の変わり目、いろいろ大変なことが重なる時期でもありますが、
どうかお体ご自愛ください。
元気に過ごせますように。